SNSで「マタ垢」を作るメリット・デメリット

からだ

PexelsYan Krukovによる写真


結婚が決まると「プレ花嫁」
始めての妊娠がわかると「プレママ」

SNSで自らをそう呼び
思い出を記録したり、
情報を収集したりする専用の
アカウントを作る女性が増えています。


その中でも今回は、

「プレママ」も含む、
妊婦さんが持つSNSアカウントの総称

マタニティアカウント

通称「マタ垢」

筆者が実際に作成して気づいた

投稿や閲覧をする際の
メリット・デメリットをまとめました。

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メリット


まずはメリットからご紹介。

”自分だけじゃない”という安心感を得られる


妊娠中は、体調や精神面、
人付き合いなどトラブルが付き物

自分と同じくらいの妊娠数週の人が
自分と同じようなマイナートラブルに
苛まれていると、

“自分だけじゃないんだ”
“みんなそんなもんなんだ”

安心感を得ることができたり、

自分より少し先の妊娠数週の方が
「体調が良くなってきた」と
投稿しているのを見かけただけで

“もうすこし、頑張ろう。”

と思えたりして。

顔も知らない見知らぬ人に
励まされることも多々。

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お得な情報を仕入れることが出来る


妊婦さん限定プレゼント!
妊婦さん全員プレゼント!」など

妊婦さんに向けた
プレゼントキャンペーンって
驚くほど多いもの。


つい先日、筆者も
マタ垢のおかげで

哺乳瓶メーカー「BETTA」が

妊婦さん全員に
哺乳瓶プレゼントキャンペーンを
行なっていると知り、

こちらの哺乳瓶を無料
手に入れたばかり。


同じキャンペーンでも、
応募時期によって
サイズが柄が違ったりして、

SNSのタイムラインに
続々と流れてくる
いろんなBETTAの哺乳瓶を見て、

“あっちの柄の方が良かったー!”
“あの人のやつの方がサイズが大きいし!”

なんて楽しむことも出来たり(笑)

自分と似た状況の人達と共感し合える


妊娠初期はつわりで何も食べられず
妊娠中期は甘いものを無性に欲して
妊娠後期は体が痛く動くのが辛い、

このような
妊娠中によくある症状は、

いくら、家族や周囲に伝えても
なかなか伝わらないもの。


でもマタ垢を開くと、

いつでも同じようなことを
誰かが呟いていたりするんですよね。


それ以外にも、

はじめは、
同じ時期に同じ妊婦として生きている
というだけで始まった交流が、

会話を重ねてゆくごとに

妊婦であるということ以外にも
共通点が見つかったりもして、

強く共感し合うことによって
出産に向けてどんどん
心の友」感が強くなりがち。

何かあった時のタメになる


“今日はよくお腹が張る”
”少量だけど出血があった”
”処方された薬を飲むとこんな症状が起こる”

病院へ連絡するまでも
ないような気もするけど

ネットで検索しても
なんだかハッキリしないし、
モヤモヤして落ち着かない。


そんな心の内もふと呟いてみると
誰かしらがアドバイスをくれたり
励ましてくれたりして、

なんだか
ちょっと安心したりして。


それ以外にも、

出産準備
本当に必要なものか、
なくても良いものか、

これは食べても大丈夫か
これは飲んでも大丈夫か、等

自分では調べきれなかった情報や
病院では教えてもらえない情報など

SNSで知り、
タメになった事これまで数知れず。

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様々な考え方/生き方を学べる


マタ垢同士の繋がりのはじまりは、
同じ時期に同じ妊婦として生きている
というだけということが大半。

その為、
同じ妊婦だとしても

セレブ妻もいれば
お金に余裕がない人、
シングルマザーとして出産予定の人や
夫が非協力的で悩んでいる人、
はたまたとても仲の良い夫婦など

いろんな家族の形
垣間見えることがあります。


それ以外にも、

もともと専業主婦の人、
妊娠を機に仕事を辞めざるを得なかった人、
産休まで働いている人など

生活のスタイルも人それぞれ、
考え方も人それぞれ。


いくらマタ垢だといっても、

義家族とのトラブルや、
仕事であった出来事をつぶやく人も多く、

時に共感できたり、
時に共感できなかったりすることもあるのが

自分自身の視野を広げる
きっかけになることも。

ママ友付き合いの予行練習になる


先々、避けては通れない
ママ友付き合い」を
妊娠中から不安に思っている方も
少なくないのでは。

マタ垢が
同じ時期に同じ妊婦というだけ
ならば、


ママ友も所詮
同じ時期に同じ年の子供がいるだけ


中身のない上っ面だけの会話
「しかできない」
ことだってよくあること。


今のうちから
自分と合う人か、という見極めと

自分と合わない、と感じても
上手に距離を取る方法を会得する
良い場にすることも出来るでしょう。

デメリット


ここからはデメリットをご紹介。

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人と自分を比べてしまう


同じ数週の妊婦同士でも
体調は人それぞれ

自分はつわりがキツく寝込んでいても
交流のある妊婦さんは
外食を楽しめていることを
羨ましく思ったり。


そして妊娠期間中なら誰しも

切迫流産や切迫早産で
自宅安静入院となる可能性があるため

自分が自由に動けない身だと、

“どうして私はキラキラとした
 マタニティライフを過ごせないのか”

と余計に
追い詰められてしまう人もいるでしょう。


そして、
体調面は仕方ないと思えても

結婚記念日や誕生日を
華やかに祝い合う夫婦を羨ましく思ったり、

「マタ旅」と呼ばれる
妊娠中に旅行に行く人や、

産まれる前から
子供の教育費にお金をかけられる人、

購入品として写真を載せている
子供服がブランドの物だらけの人、

両親からの援助が物凄い人がいたりと

普段なら交流すらないような人と
繋がってしまうことで、

自分の嫉妬心
くすぐられてしまう事も。

「穏やかな場」と思うと大間違い


自分自身がまだ独身の頃や
妊活をしている頃は、

妊婦さんってポワ〜っとした雰囲気

なんて思っていませんでしたか?


とんでもないですね。


いざ実際に自分が妊婦になると
誰しもが、そんなもんじゃない
実感するかと思います。


妊娠中は多くの人が
普段よりも大なり小なりストレスを
抱えているのもの。

そのため、
マタ垢の実態はなかなか激しいです。


夫の愚痴
義家族への文句
実母との軋轢
非情な上司や同僚の話
妊婦同士のマウンティング

そして一定数存在する
「妊娠しなければよかった」
「妊婦やめたい」等の言葉。


読んでいるだけで
こちらが疲弊するほどの
女の園がそこにはあったり、なかったり。

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良くないことほど連鎖していく


スタバ
ミスド
アイス
季節の果物

これらの甘い誘惑は特に連鎖しがち。


“いいな〜”
“私も食〜べよっ”

なんて軽く思いがちですが、

妊婦高血圧」「妊婦糖尿病
体重管理」「年齢

これらを甘くみていては、
自分自身や、大事な我が子に
負担をかけることになる可能性も。


“糖が出ちゃった〜”
“体重が数十キロ増えちゃった〜”

そうみんな言っているし
そんなもんなんでしょ

と自己管理を怠ってしまうタイプの人は
マタ垢向いてないかと。

SNSにより多くの時間を使ってしまう


家族に話しても
友達に話しても
心から理解してもらえないことを

“マタ垢の仲間たちなら分かってくれる!”

“みんな今日はどういう風に過ごしてるだろう”
“何もトラブル起きてないかな?”
“お得な情報やニュースをいち早く知りたい!”

とタイムラインを見逃さないように
数時間おきに張り付き、
依存してしまう人も多い様子。


何かわからないことがあれば
SNSで聞けば良いし、

ここで繋がっている人たちとは
産まれてからも交流したいし、

と主治医の先生や
助産師さんの言葉より、

マタ垢仲間の言うことを
信じはじめるとかなり重症。

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他人の発言に影響されすぎる危険性あり


甘い食べ物や贅沢品が
連鎖するのも考えようですが、

他人の発する、
夫や義家族などのグチも
案外影響力が強かったり。


当の本人はこれまで一切
気にもしてなかったのに、

人がグチっていると
“あれ、うちも同じだ。普通じゃないんだ。”と

気づかなくて良いことに気づいてしまい
結果的に自分の首を
絞めてしまうことになったり。


それと近年多いと考えられるのが、

テレビやネットニュースでは
取り上げられないような、

妊婦さんへの嫌がらせのニュース等が
SNSを通じて目に入ることによって

他人を必要以上に恐れてしまったり、
知らない人を異常に毛嫌いしてしまう、

という事にも繋がりがち。


住んでいる場所、土地柄によって
それぞれの”住み方”があるということ、

はじめから
怖い!関わらない!出かけない!ではなく、

情報を見極める力、想像力、
自分の身の振り方、本当に大事なもの等を

しっかりと分別する力は、

SNSを有意義に利用
するために必須なものでしょう。

気づかないうちに「妊婦様」を生むこともある


“妊婦は体がきつい!”
”お腹で子供を育てているだけでえらい!”
”これだけ頑張っているんだから
 もっと社会的にも福祉的にも優遇してほしい!”
”みんなもっと優しくしてくれても良いと思う!”

確かに、妊娠中は
体調的にも精神的にも
誰しもがいっぱいいっぱいになり

分かってほしい!
助けてほしい!!
生きやすくしてほしい!!!


という気持ちから
多くの人が一度は現代社会、現代人に
物申したくなることでしょう。


ただ、

共感は傲慢を生みやすい“もの。

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一人、心の中で思うだけでなく、
言葉に出して人と共感し合うと
その気持ちが何倍にも膨らんだ、
という経験、誰しもあるかと。


正直、マタ垢上には、
そりゃ「妊婦嫌い」が増えるわ。
と思われる傲慢な発言も
多く見受けられるのも事実。


それが結果的に
妊婦などの弱者へ攻撃的な人間を生み、

同じ妊婦の首を絞めることに繋がっている
可能性も捨てきれないと筆者は考えます。


“みんなもそう言っているし”
“こうなったらいいな〜”

ではなく、

“自分は経験上どう思うのか”
“どうなると平等だと思うか”
“自分は実際どうしてほしいのか”

“妊娠前、老後の自分はどう考えるだろうか”
“どうすれば助け合える社会になるのか”

考え、
自分の意見を持ち、

妊婦として発言する責任の重さ」を
時折見つめ直すことが出来る力は必須。

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いかがだったでしょうか。

「マタ垢」

筆者は妊娠初期から
現在の妊娠後期までの
約7ヶ月間利用してみて、

”良し悪し”

かなぁ、と。


やはり、
影響されやすいタイプの人や

情報を
正しいものか誤ったものか、
どういった根拠があるか、
書かれている根拠は事実か、
どんな条件があってのことか、

見極めようともしない人、

SNS等に
依存してしまいやすい人、

などは、
「マタ垢」自体が

夫婦関係や家族との関係、
優先順位の見誤り、
子どもの健康被害や危機管理を怠る等の

問題が起こる原因になりえるかと
筆者は考えます。


ですが、
上に書いたように
メリットも多くあります。


SNSで人と交流をすることの
メリット・デメリット、

自分との相性などを
今一度考えてみた上で、

合わないと思ったならやめる

という判断ができる方には
是非ともオススメしたいと思います。

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