“スクールカースト”を
大人になった今でも引きずっていませんか。
世の中の全てを、
自分の中にある小さな小さな
ヒエラルキーに収めようとする。
あなたの知っている”相手”が、
“相手”があなたに見せた一面が、
人から聞いた”相手”のことが、
”相手”の全てだと信じ込んでいる。
いや、
「信じ込みたい」。
“相手”が自分より劣っていると、
自分より”相手”の方が格下だと
「自分を納得させている」
だけではありませんか。
あなた自身も現状、辛いと思います。
多くの敵に囲まれているようなもの。
ですが、これからも
歳を重ねるごとに、
人と人の格差は広がってゆくばかり。
このままだと
仕事での成功や収入、
結婚相手、子供の学歴や職業、
自分の老後や身内のステータスなど
一生気にし続けて
生きていかなければならなくなります。
のほほんと何も考えずに
流されるがまま生きているように見える人を
羨ましく思うこと、ありますよね。
確かにあなたは、
唯一無二の存在であり
特別で、愛されるべき人間です。
ですが、それは
世界中の全ての人間に
同じことが言えるのです。
あなたと同じように、
あなたの友達や周りの人も
周りから愛され、
誰も持っていないものを持ち、
それを奪うことは、誰にも出来ないのです。
もちろん、相手にも欠点があります。
失敗することも、
あなたから見て間違った行動を取ることも。
ですが、それは
あなたも同じですよね。
失敗したり、
恥ずかしい思いをしたり、
思い通りにならないことも多いことでしょう。
それでも、
愛してくれる人は愛し続けてくれる。
「みんな同じ」なのです。
“レーダーチャート”と呼ばれる
五角形のグラフを見たことありませんか?
5つの項目(A,B,C,D,E,)
それぞれのレベルがどの程度あるのか
一目で知ることができるグラフのことです。
人間も、
“レーダーチャート”のように
表すことができると筆者は考えています。
〇〇さんの場合、
Aはレベル1だけど
Bはレベル5。
あなたの場合、
Cは平均レベルだけど
Dは最高レベル。
などというように、
人それぞれ
長けている部分と
苦手な部分があるもの。
もちろん、人間の場合
5つの項目で表すには少なすぎるため、
実際は、
数え切れないほど多くの項目があると
想像してみてください。
とても可愛い容姿をしているあの子も、
Eの項目では、あなたに劣るでしょう。
いつも嘘ばかりついて人に嫌われているあいつも、
Fの項目では、あなたより格段に優っていたり。
すべてにおいて、
あなたに優っている人はいません。
反対に、
すべてにおいて、
あなたより劣っている人もいません。
お金にしても、
容姿にしても、
人脈にしても、
上を見てはキリがないもの。
“羨ましい”
そう思えるようになることが、
まずは大事な第一歩。
相手の事を
“認めることが出来た”
ということなのですから。
時に、
自分の実力ではなく
結婚相手や親、子供など
人の力や実力、稼ぎを利用して
自分を大きく見せ、
自慢したり、人を見下したりする人もいます。
歳をとっても
こういった人に心をかき乱され
嫉妬し、私は負けてない!と
周りを巻き込んで意地を張ってしまう人も。
どちらも見すぼらしいと感じませんか?
自分自身は何も成し遂げていないのに
人の実力や力にあやかり、
さも自分が偉いような顔をする人。
嫉妬に狂い、鬼のような形相で
相手を陥れようとする人。
どちらも、行き着く先は孤独。
あなたはそんな
孤独に向かうレーンから
一刻も早く降りるべきです。
今のままでは、
敷かれたレーンの上を
走り続けてしまうでしょう。
一度立ち止まって考えてみるのもよし。
走るのをやめ、歩きながら
柔らかい芝生の上に寝そべるのもよし。
あなたの人生に、人は関係ありません。
“友人”でも
”親”でも”子供”でも、
”稼ぎが多い旦那”でも
”美人で気の利く嫁”でも。
結局は、あなた自身。
人と自分を比べてしまう限り
不のレースは続いてしまうのです。
自分自身が努力し
自分を磨き、謙虚に励んで
充実した日々を過ごしていれば、
不思議と人のことなんて気にならなくなるもの。
自分をより良い方向に持ってゆくのは、
自分しかいません。
“自分の人生”に
“自分が満足”できるようにする。
それだけを目指してゆけば、
穏やかな日々を送れることでしょう。