SATC2は面白くないもの「だった」

芸 能

PexelsFabio Partenheimerによる写真

日本でも大人気の海外ドラマ
「SEX AND THE CITY」

ドラマは1998年から2004年にかけて
シーズン6まで放送され、

その後、2008年と2010年には
続編映画が2作公開されたほどの超大作。

※SATC全作のネタバレを含みます

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はじめの感想

現時点で最終作品となっているのが

今回取り上げたい作品、
「SATC 2」なのですが、

全ての作品をリアルタイムではなく

最終作公開後に、
ドラマから一気に見進めた筆者には

まーーーーー、
面白くなかったこと。

面白くなかったこと。

大事なことなのでもう一度、

面白くなかったこと。

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びっくりするほど退屈で
これまでの全ての作品が台無しになったような
そんな気がしたほどのつまらなさだと感じ、

筆者の中では封印された映画となっていました。


映画一作目はあんなに面白かったのに。

なぜなのか

ドラマ時代の、
こっちまでワックワクさせられる

新しい男性の出現、
刺激的な恋愛、出来事の数々、

キャリーと一緒に悩んで
共感できて勉強になって
勇気をもらえて力が湧く。

時にはテレビの中のキャリーに向かって

「なんでそうなるの!?」

と言いたくなるようなことがあったり、

サマンサを、姉さんと呼びたくなったり
ミランダを、応援したくなったり
シャーロットにイライラさせられたりと

そんな激しさこそが

「SEX AND THE CITY」!!!

だと思っていたのに。

「SATC2」には
そんな激しさの欠片もなかったのです。

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なんの刺激もない

アブダビ。

まったく良くなかった。


ドラマシリーズからのファンは、

いくら舞台が輝いていても
観ているのは4人のことだけ。

昔のような華やかさ、ゴージャスさを
大人になったシチュエーションで
演出しようとしているのは分かるけど、

取り繕っているだけで、薄っぺらい。


SATCの良いところは、

“お金では得ることが
 できないモノを持っている4人”

だと筆者は思っている。

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みんな歳をとっていた

当然、
キャリーはビックと結婚、
サマンサは変わらず自分らしく生きている、
ミランダは安定した生活をしているし
シャーロットは子育てに翻弄中。

そんなことは分かっているし、

みんなが幸せになってよかった!

心の底から安心していた。


が、

その”幸せ”のどれもが
平凡に続いてこそのもの。

今の状況となった上でも
ドラマの勢いを受け継いでいるのは
サマンサくらい。


あとの3人は、
結婚してストンと落ち着いてしまっている。

あのキャリーまで。

そして私も。

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筆者が一気にSATCを観たのは、
ハタチくらいだっただろうか。

ドラマの中での4人と同じように
刺激しかないような生活を送っていた。

仕事に恋愛にお酒にオシャレ。
ビッグに憧れ、
自分にキャリーを重ね合わせていた。


今の筆者はというと、
結婚して子供はおらず落ち着き払った生活。

やはり、SATC2冒頭の
キャリーと重なるような。


そんなある時、ふと
プライムビデオにSATCがあることを知り

(時間的にドラマより映画やな。)
(1は途中で悲しい気持ちになるしなぁ。)

“2を軽い気持ちで流し観るか〜”

と呑気に観始めた。

プライムビデオで”SATC”を観る

現在プライムビデオでは
 映画「SATC2」のみ配信されていません。

手のひらを返すように変わった感想

スタンフォードとアンソニーの結婚式と、
ライザミネリ、
キャリーの衣装は何度観ても素敵。

いつか私の友人のゲイも
こんな結婚式しないかな〜
といつもウキウキさせてくれる。

そしてキャリーとビッグ。

わかる。
この空気感、分かるな〜。

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そしてサマンサ。
まだ早い、まだ分からんし分かりたくもない。

ミランダは、
安定のこの感じ。

良い歳のとり方をしてる。
なんだかんだ一番幸せなんじゃ?

シャーロットは
とにかく、大変そうね。
神経質にはなりたくないもの。


からのアブダビ旅。

共感の嵐。

ただただ共感!

わかるううぅぅぅぅぅうううう!


飛行機ではしゃいだり、
ホテルで小躍りしたり、

“非日常”ということが
平凡な日々にどれほどの
潤いを与えてくれるものか。

それでも自分に深く根付いた
家族のことを思い出さずにはいられない。


数日経てば舞い戻る
日常に向かって着実に歩いている。

だからこそ、
今を楽しもうとする。

ただ日常に行き着くだけじゃ勿体ない。
どうせ行き着くなら
思いっきり楽しもうと、
自らを盛り上げている。

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そしてキャリーの過ち

筆者は、もともと
「ビッグ上げエイダン下げ」

というのも、

全作一気に観た頃に好きだった男性が
ビッグに似ていたから。

ただそれだけで、
自分と重ね合わせたキャリーとビッグには
絶対に一緒になって欲しかった。


だからこそ、
あの再会のシーンは雰囲気があって素敵だけど

食事に行ったこと、
キスをしたことはもちろん
それをビッグに話したことを

なんでぇぇぇぇえええ!

キャリー!!!
落ち込んだ気晴らしがしたいなら
タバコでも吸ってな!

と、
最初に観たときはキャリーに心底がっかり


したものの、

いざ、
自分も結婚したらここまで感想が変わるものかと…

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いくら好きで結婚しても
家族になると恋愛をしていたときのような刺激はなく。

不満も当然ある。

もし私でも、あんな異国の地で
当時好きだったビッグ似の人と

偶然会ってしまったなら。


友達を放ったらかしてでも
“非非日常”に走ってしまうかもしれない。

キスくらい、

と思ってしまうかもしれない。


夫には絶対に言わないと思うけど
心に思い出として封印したいと思うかもしれない。

今ドラマを面白いと思う人に映画は退屈かも

当然、逆も然りで
「SATC2」だけを観て面白いと思った人にとって

ドラマシリーズは、

“ビッチたちがキャンキャンするドラマ”

でしかないと思う。

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筆者も、今から
20代そこそこの派手な女たちの恋愛ドラマなんて
なかなか観ようとは思わない。

全てがリアルタイムだった人が羨ましい。

恋愛をしている時期に
「ドラマシリーズ」

結婚を考えているときに
「SATC1」

結婚して落ち着いた頃に
「SATC2」


筆者は、
1998年に作られた物語と
2010年に作られた物語を

同じ視点で観てしまい
“面白くない”と即座に判断して
封印してしまった点を反省している。


現代は本当に便利で、
観たいと思ったときにいつでも
多くのものからチョイスすることができる。

いつでも今の自分とあった作品を
探して観ることができるということ。

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もし、以前に面白くなかったと判断したとしても
自分の状況が変わったのちに

改めて見返して観ると、
気づかされることが山ほどあって

大嫌いだったものが大好きに変わることもある。


この経験から学んだことが多かった
“たかだが恋愛映画”でと思うかもしれない。

それでも、

ここまで自分の価値観が
ひっくり返ることを経験して

深くまで考えさせられたのです。

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当時の私は
自分の経験の少なさゆえ、
“平凡”を退屈だと判断していたように思うのです。


きっとこの”平凡”を知ることによって
人間は、
多くの大切なものを知るのだと考えさせられた。

「この平凡を必死に守り続ける者」
「この平凡を当たり前だと疑わない者」
「この平凡を退屈だと思っている者」
「この平凡から抜け出そうとする者」

抜け出して刺激を求めたとしても、

“平凡を知っている者””平凡を知らない者”
では、心の持ちようが大きく変わってくる。


・・・

作り物に対して、ここまで深く考え込むとは。


あ、あと!

自分の中で映画というものに
ここまで共感を求めているとは思ってなかったんです。


「共感できたから面白くなった」
「理解できるようになったから面白くなった」

結局私の感想って、
こういうことってことか。

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続編求む

できれば、平凡な日常
2時間ドラマ的な感じでやってくれないかな〜。

みんなの平凡を観たい。

キャリーは靴を好きなだけ買って
夜はビッグとディナー。

サマンサは変わらず派手に遊んで
たまに、スミス。

ミランダは、マグダとの別れとか?
ブレディ大きくなっただろうなぁ〜

シャーロットは、
リリーとローズと3姉妹のようにしている姿が見たい!
妊活出産育児を頑張ってきた報いのシーンが欲しい。


そして金曜の夜は4人だけで集まる。

4人揃ってコスモポリタンを呑んで
はしゃぐ笑顔が見れただけで
こっちまで笑ってしまうだろうなぁ。


すでにサマンサ以外は50代半ば、
サマンサは60オーバーとすっかり熟女。

無いことはわかっていても
望まずにはいられない!

「SEX AND THE CITY 3」

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