PexelsのTaryn Elliottによる写真
「毒親」
毒になる親の略で、毒と比喩されるような悪影響(極端な話が人生の妨害[1])を子供に及ぼす親、子どもが厄介と感じるような親を指す俗的概念である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/毒親
この言葉が
日本で広まったのはここ数年のことですが、
実際、毒親というのは
何十年何百年
人が人を産み育て始めた時から
存在していたと言えます。
わかりやすく
育児を放置された子供を見て
“今時の親は”
と人は簡単に口にしますが、
育児を放置されている子供なんて
平成・昭和・大正・明治・江戸時代にも
少なからずいたことでしょう。
そんな子供にとって毒となる親、
毒親というのは
他人から見て、
そう簡単に見分けられる存在ではありません。
一見とても仲の良いイメージのある親子でも
実態は子がとても苦しんでいる状態であったり、
「娘からこんな酷いことをされた」
と母親から直接聞いたとしても
実際にそんな事実はなく母親の狂言
だったりすることも、よくあることです。
この記事では、
毒親を持つ子供の立場である人間が
これ以上、必要以上に
傷つかなくて済むよう、
毒親から受けた影響で
関係のない部外者が子供達を傷つけないように、
第三者から見た、
多くの「毒親」が持っている
特徴を10個ピックアップしました。
子供の気持ちを無視した行動
“そんなことして子供はイヤがってないの”
“子供のそんなプレイベートな部分まで話さなくても”
と人が思うような事ばかりを
平気で繰り返すことが出来るのが毒親です。
毒親の多くは基本的に、
“自分が良ければそれでいい”
という考えを持っているので、
子供の気持ちなんて当然二の次なのです。
必要以上にベラベラと子供の話をする
ママ友やご近所さんなど
子供から始まった付き合いならまだしも、
子供自身はもう社会人になって
家を出ていたり、
子供自身は会ったこともないような人にまで、
子供の住んでいる場所
子供の職場の詳細
子供の家族構成
子供の生い立ち
などをペラペラと語るのは、親自身が
相手から信用してもらう為のダシにされているだけ。
子供のことはなんでも話しても
自分のことは一切話さない、なんてことも。
毒親は子供をいつまでも
自分の”駒”として見ているのです。
必要以上に人の身の上話を聞きたがる
「私は私の子供の話をしましたよね。
さて、次はあなたのお話を聞かせてもらいましょう。」
とばかりに、
そこまで仲が良くなくても
相手のことを必要以上に知りたがるのも毒親の特徴です。
そんな毒親は、大抵
人の悩み・不幸話・胸糞悪い話が大好き。
いくつになっても
他人と自分を比べる癖が治らない親が
毒親になる確率は高いように思います。
子供に大事にされているアピールをする
「今年の誕生日はコレ母の日はコレ、
去年だったかな?コレも買ってもらったの。」
などと
子供は私をとても愛しているのアピールが
過剰な毒親も多いです。
その話だけを聞かされた他人は、
「まぁ、子供さんに大切にしてもらっていいわね〜」
とそりゃなりますよね。
回り回ってその話を聞かされた
子供からすると、
“しなかったらしなかったで
親不孝だと怒り狂うだろうから
一応しているだけなのに”
と少し複雑な気持ちにさせられたりして
毒親を持つ子供の心情は事あるごとに騒めくのです。
子供に無下にされているアピールもする
少し顔を見せる期間が空いたり、
家事を率先して出来なかった時などが
親の機嫌が悪い時だと、最悪です。
直接文句を言われ
当たられるだけならまだ良いのですが、
話が10倍50倍100倍にもなって
仲の良い友達の親なんかに
あえて言いふらされた日には
当たりどころのない怒りで
気が狂いそうになることも。
とは言え、
話を聞かされた方がフォローとして
「この前はプレゼントをしてくれてたじゃない。
たまには甘えたかったのよ。仲がいいわね。」
なんて言ってくれた日には
コロッと機嫌を良くして家に帰ってくるのです。
まぁそもそも、毒親は、
その言葉が欲しくてわざわざ
人に愚痴りに行ったのだと考えられます。
必要以上に見栄えを気にしている
やはり毒親というのは、
なにより人からの目を気にしているように思います。
身なりを飾ることもそうですが、
自分が”親”という目で見られるのなら
格別仲の良い親子だと思われたいし、
自分が”女”という目で見られるのなら
子供なんて居なかったことにして
1人の女として見て欲しい。
事実を捻じ曲げてでも
人からよく見られたい
羨ましいと言われたいという
欲のしわ寄せは、
どうしても立場の弱い
子供に及びやすいものです。
子供へ対する言葉がキツい
汚い言葉を使う、というよりは
当たりがきつい、といった感じでしょうか。
「話を合わせといてね」
「そういうことだから」
「あんたがいけないのよ」
などの突き放すような言葉や
人に合わせることを強要されることに
毒親を持つ子は
幼少期から慣れてしまいがちなため、
“私がいけないんだ”
と洗脳され、
自己肯定感がいつまでも低いまま
大人になってしまいがち。
子供へ”してあげた”ことばかりを言う
「あんたが小さい時こうしてあげた」
「困った時助けてやったじゃない」
「ここまで育ててやった」
などと、
恩着せがましいのも毒親の特徴。
それど同時に、
“子供は親によくして当然”
“私が死ぬまで恩返し”
などを本気で思っている為、
お金の無心や
親切心にもケチを付けてきたりして、
子供の状況なんてものは一切顧みません。
自分と子供は似ていないと執拗に言う
「本当あの子の考えていることは分からない」
なんて、
子がどう思っているかを
考えようとしたこともないのに
平気で言っちゃうのが毒親。
子の良い面は
私から遺伝したものだけど、
子の悪い面は
どうしてかしらあんな風になっちゃって、
という言い訳を
聞いてもいない他人で必死にしていたり。
結局自分の考えを肯定してもらいたいだけの
話のネタに子供は使われ続けるのです。
人から影響されやすい
自分と気があう人や、
自分が言って欲しい言葉をかけてくれる人のことを
必要以上に気に入って、
案外踊らされやすいのも毒親の特徴かと。
一緒にいてもその人の話ばかり聞かされ、
トラブルがあったなら容赦なく巻き込まれ、
自分のプライベートなことまで全て話される。
毒親を持つ子は
この繰り返しを何十回も経験している方も
少なくないことでしょう。
毒親の元に生まれてしまった以上、
縁を切るほか、解放されることはありません。
いくら離れて、
上手に付き合っていこうとしても、
ことごとくイヤなタイミングで
イヤな気持ちにさせてくるのが毒親。
この記事で、筆者が
誰に何を伝えたかったかというと
毒親の元に産まれた子供が傷つくのには
第三者にも責任がある、ということ。
ママ友や知人が、
子供のプライベートなことまで
話をしてきたなら
興味半分・面白半分で聞くのではなく、
注意はしないにしても
話を断ち切ってあげたり、
そこで聞いた話をまた
別の人には話さない、
その人の子供にとって
悪影響な付き合いになりそうならば
距離を置いてあげる、など、
自分は付き合いたくもないのに
付き合わざるを得なくて我慢している、
ではなく、
一歩先を見て考え
相手の子供や自分、
自分の子供のために
できるだけ多くの人が傷つかない行動を
取ることはできませんでしょうか。
案外、
行動できない第三者が
実は毒親を持つ子供を
一番傷つけてしまっていたりするのです。
「お母さんがこんな風に言ってたよ。
もうちょっとこうしてあげたら?」
なんて
本当のことは何も知らないくせに
余計なことを言ってしまってはいませんか?
人の言う事、聞かされたことを
全て間に受けるのではなく、
疑う気持ちや
考えられる力を持ってこそ
誰も傷つかない人間関係を
築くことができるのではないかと思います。
自分達さえ良ければそれでいい、
という第三者こそが
恵まれない立場の人間を
一番傷つけていることもあるのです。