ストレスの感じ方は”人それぞれ”であることを自覚できていますか?

こころ

PexelsVisionPic .netによる写真

職場の人間関係や
家族との折り合い、
友人との付き合いなどの中で

“みんなストレスをかかえている”

とは認識していても、それが

“相手にとってどれほどのダメージとなっているか”

考えてあげること、できていますか?


1つの出来事を、
誰しも同等のサイズ感で感じているとは限りません。


人には誰でも向き不向きがあるからです。

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例えば職場でのストレスに例えてみましょう。

【前編】気づかないうちに、職場で嫌われていませんか?【やりがちな行動 10選】
あなたが無意識のうちに行っている行動が、誰かの眉をひそめているかも。

山田さん佐藤さん井上さん

この3人が共に働く職場で
この3人が共通して抱えるストレスがこの3つだとします。

A:仕事量が多い」

B:上司の当たりがきつい」

C:同僚のタイピング音がうるさい」

タイピング音に耐えられない【エンターッターン!!!】
どの職場にも1人はいるのではないだろうか。キーボードを力いっぱいタイピングする人。一度気になり始めると、毎日気になって気になって仕方がない。そんな方にぜひ共感してもらいたい。

山田さんは、
誰とでも仲良くなれる社交性を持っており
自分に対してキツく当たってくる上司もストレスですが、

A:仕事量が多い」

ことが、
おしゃべりで息抜きをする時間が
取りにくいため一番ストレスに感じています。

佐藤さんは、
アイデア力のあるとても穏やかな性格で
近くの席から聞こえる過剰なタイピング音もストレスですが

B:上司の当たりがきつい」

ことが、
自分を全否定されているような気持ちになり
とてもストレスに感じています。

井上さんは、
どんな仕事でも難なくこなせるため
やってもやっても終わらない仕事もストレスですが、

C:同僚のタイピング音がうるさい」

ことが、
自分の集中を妨げられてストレスに感じています。


このように、
全員に共通したストレスがあったとしても

それぞれの人間の持つ性格や捉え方によって

“どんなことが強く苦痛に感じるか”

は、当然大きく違ってくるのです。


筆者は学生時代にこんな経験がありました。

朝、学校に登校すると
クラス中が大騒ぎとなっていました。

クラスメイト数人の机の中から
教科書が数冊づつ抜き取られ、
廊下のゴミ箱の中に入れられていたというのです。

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様々な反応をする人がいました。

・教科書を捨てられた数人の共通点を探す者
・犯人を特定しようとする者
・とにかく怒っている者
・野次馬のように楽しんでいる者
・ひたすら泣いている者

筆者の教科書もゴミ箱の中に捨てられていたため
当事者なのですが、

なんとも思いませんでした。

そして、
その行為がとてもアホらしく思え、少し笑ってしまうと

「・とにかく怒っている者」から少し怒られました。


確かに自分の教科書が、
“誰か”から捨てられていたとすると

頭にくるのも分かりますし、
ひどい!と悲しい気持ちになるのも分かります、

自分は関係なかったら面白半分で
首を突っ込みたくなる気持ちもわかるし、

とにかく犯人を探そうとする気持ちも分かります。


ですが、
繰り返し起こったならまだしも

たった1回起こったこと。


更には複数人がターゲットとなっていることと、
失ったとしても代わりのきく教科書ということで

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私は、なんとも思いませんでした


ですが、同じように
ターゲットとなった友達は

“自分は誰かに嫌われているんだ”

深く傷ついていた人もいます。


なんとも思わなかった私が
大人になって今でも覚えているということは、

その時とても傷ついて泣いていた友達は
今だにその時のことを思い出して、

暗い気持ちになっているのかもしれません。


このように同じ境遇にあったとしても、
人によって捉え方感じ方考え方は人それぞれです。

たったそれだけ?」
「気にしても無駄無駄!」
「無視しとけばいいじゃん。」
「いつまでもクヨクヨしてないで!」
「悩んだってしょうがないよ。」

なんて、
何気なくかけてしまいそうなそんな一言で


“誰もわかってくれない”
“自分が変なんだ”
“それが出来たら苦労しないよ”
“私には大きな問題なのに”

と、相手は感じ
さらに追い込んでしまうことも十分にあり得ます。


確かに、考えても仕方のないことは

忘れた方がいいよ!

アドバイスしたくなるもの。

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そんな時は言葉だけでなく

真摯な態度で示してあげる事が

とても大事となってきます。


“忘れさせてあげるために、
 自分は何がしてあげられるのか”


そこまでを考えてあげられなければ
「忘れた方がいいよ!」なんて、

とても軽い言葉でしかありません。


多くの人が、自分の感性を
世間の平均だと思ってしまいがちです。

ですが当然、

全く同じ感性を持つ人間なんて
この世に存在していないと思ってよいでしょう。


全ての出来事を自分の型にハメて考えるのではなく
相手に寄り添った考え方ができなくては、


よい仕事、
よい生活、
よい人間関係はどれも

そう長くは続けられないと言えるでしょう。

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