母子家庭で育った筆者から、現代の忙しいお母さんたちへのお願い。

こころ

PexelsJulia M Cameronによる写真


フルタイムで働き、
家事も全てこなす、
キレイ好きな母の元で育った筆者が

子供の頃に感じていた思いを、

忙しく働くお母さんたちへ、

ただ伝えます。

はじめに


筆者は母1人子1人の母子家庭で育ちました。

今でこそ珍しくもなんともないですが、
筆者が学生の頃はまだクラスに
母子家庭の児童が1人いるかどうか
というような時代。

母は頑張っていました。


母子家庭だという劣等感や
金銭的な理由での不自由を
私にさせないよう、

まさに身を粉にして働き、
生活費以外のお金と時間の全てを私に捧げ、
家を清潔に保ち、
健康的な食事を作ってくれました。


そして、私は、
母からの愛を常に目一杯感じていました。

“愛されている自信”が
とても強くあったのです。

これは今でも私の中にあるものです。

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だからこそ、

親をただ愛する子供の気持ちや、
自分が安心するためにかけて欲しい言葉、
信頼しているからこそ教えて欲しいこと、

はたまた

ほんの小さなことでも
急に突き放された錯覚に陥るような一言を、

自分がまだ人の「子供」であるうちに
書き残しておきたいと思ったのです。


「親」になってからではなかなか考えつかない
「子供目線」を、少し思い出してみませんか?

子供に遠慮させないでほしい


子供って悲しいほどスマートに
察すること、遠慮することが出来るんです。

特に、親のちょっとした変化には
すぐに気がつけるんです。


お母さんって、大変だと思います。

でも、

「忙しい」「疲れている」「時間がない」
なんて事が子供に伝わってしまっていませんか?


それを言われてしまっては
子供は甘えたくても甘えられず、
遠慮をさせる原因となります。


もし子供が大事なことを親に伝えたい時
遠慮して伝え損ねた、なんてことは
絶対に避けたいですよね。


それならば、
「余裕なフリ」をすることも
大人の大事なお仕事かもしれません。

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子供の視野を広げる意識をしてほしい


子供の世間はとても狭いです。

そして当然ながら経験もとても少ない。

そのため、ただ単純に
”思いつかない”
”思い至らない”ことが多いのです。


そんな時そこ、
「そうとは限らないよ」
「こんな考え方をしてみたら」
「こうだったのかもしれないよ」

と、
一対一で向き合って
一緒に想定してみて
意見や思ったことを言い合えていますか?


頭ごなしに
「いや、違うと思うよ。」
「もっと考えなさい。」
「自分で考えてみなさい。」
なんて一言で
済ませてしまっていませんか?


主観とは違った目線で
考えられるか、
考えられないか、

は、
大人になってからも大事なことです。

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子供自身から新たな思いつきを
生み出す癖をつけることが出来るのは

親だけなのです。

これは、
先生ではないのです。

とにかく話を聞く意識だけでいい


ここまで書いていて
本当に理想論だなと筆者も感じています。

忙しいお母さん達は
余裕がないのが事実ですよね。

“今は限界だ、向き合えない。”

という時もあるでしょう。


そんな時でもどうか、

子供が一方的にでも話をしやすい
環境だけは整えてあげられませんか?

洗い物をしながら、
掃除をしながらでいいんです。


音楽を聴きながら、
テレビを観ながら、
イラついた表情で、
人を寄せ付けないオーラで、

ではなく

話をしてくれるきっかけ作り
話しやすい環境作りをしてください。


しょうもない日々の出来事話の中に
大事なことが紛れ込んでいることもあります。

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子供は、
本当は聞いてほしいけど
ちょっと言いにくいことを
チラつかせたりするんです。

そんな”気付けるきっかけを生むチャンス
だけはどうか潰さないでください。

意識の矛先を出来るだけ子供に向けていてほしい


子供って本当に、
親のことが敏感に感じ取れます。

“なんかイライラしてる”
”なんかテンション高い”

”自分を大事に思ってくれている”
“自分より大事なことがあるようだ”

そしていつの日か
嘘や口先の言葉なんかは
一切通用しなくなるのです。


大人だってそうですよね。

口で言われるよりも
感じ取った気持ちの方が強く意識するもの。


子供は、親の意識の矛先が
自分に向いていないことほど悲しいことはありません


“向いているつもり”
“向けているつもり”

“ずっと向けてられない”
“他に向いちゃう”

では、

大げさではなく、

子供が大人になった時にまで
影響を及ぼすことになるんです。

どんなことでも先入観を与えないでほしい


子供は無条件で親が大好きです。

だからこそ、
親の言うことを真に受け信じます。

お茶碗の中のご飯は箸で食べる
というのと同じくらい。

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例えば、
お母さんがお父さんの母親のことを
子供達に悪く言い続けると

子供達は先入観を受けて
父方の祖母に近づかなくなります。


離婚した夫婦だってそう。

母親から離婚した父親のことを
悪く言い聞かせられ続けると、
父親を憎む子供になるでしょう。

それは母親のことが大事だからですよね。


例えが大きくなりましたが、
先入観は小さなことからあります。

職業に対してでも
住んでいる場所に対してでも
テレビに出ている芸能人に対しても。

完全に先入観を与えない、
というのは無理だと思います。

それでも

子供自身が子供自身の価値観で
物事の分別が出来るように、

出来るだけ先入観を与えない
植え付けない、というのは

親が子供にするべき配慮
ではないでしょうか。

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さいごに


例えば専業主婦になって、
子供とずっと一緒にいればいい

という訳ではないですよね。


大事なのは過ごし方、
信頼関係なのです。


世の中には子供の世話を親に任せて
自分は、趣味や友達や恋愛にと
青春かのように遊びまわっている親もいます。

子供がどう感じどう思いどう影響されるのか、
考えることができる大人ならば
そんな事は出来ないでしょう。


「子供と親」としての信頼を築ける
大事な時間はそう長くはありません。

それでも、

「子供と親」として
培った”モノ”は、
子供が此の世を去るまで続く”モノ”なのです。


それほど、

1人の人間に与える親の影響とは
とても大きなものなのです。

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私の子供」という目線で
子供を見、向き合い、育てるのではなく、

1人の社会人」になるという想定を
根底に持って子供と向き合ってみませんか。


もし他人だとして、あなたが、

同じ社会で過ごしたい、
と思える人間になるような、

1人の人間を育てている

ということだけは忘れないでくださいね。

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