ドラマ“凪のお暇” 8話にみた「毒親」という蔓延病

こころ

Pexels  Francesco Ungaro による写真

ドラマ“凪のお暇” 1話にみた「空気を読む」という現代病
ドラマ"凪のお暇 1話"をきっかけに、改めて「空気を読む」ということについて考えさせられた人、多いのではないでしょうか。空気を読むということは今や、立派な「現代病」となっているのです。


「毒親」


簡単にいえば、

子供にとって“毒”となっている

子供に害を及ぼしている親のこと。


ネットから生まれた言葉かと思いきや

1989年にアメリカのセラピストの方が

出版した書籍の中で生まれた言葉とのこと。


ドラマ”凪のお暇”では、

これまでの1話から7話からでも、

「なんとな〜く、凪のお母さんと
  慎二の親、毒親な感じだなぁ」

とは感じさせてきたものの、


8話にて、ハッキリと

大島夕の毒親っぷり凪の洗脳され具合

前面に出てきた。


実際に、凪の母親のような毒親

世の中にたっっっっくさん存在する。


自身は良好な親子関係を築いていたり、

身近に”毒親”を持つ子供の立場である人がいない限り


本当にまっっったく理解できない事だろう。


だが、


“親は子供に対して無償の愛を注ぐ”

と当然のように考えている人が多い一方で、


“子供とは自分のために存在している”

という考え方の人、少なくない。


そして、世の中にはまだ

自分の親が”毒親”であるということに

気づいていない、


「洗脳」されたまま

子供の立場の人間も多い。

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凪も、まだ「洗脳状態」だと言える。


自分が初めて心から

「やってみたい!」と思ったことでも、

約束を破り、

友人を裏切って、


自分の大事なお金の多く

“母親に貢がなければならない”

と、そう思っているのだから。


“親が困っているのならば助けるべき”

“親の助言は守るべきだ”

“育ててくれた恩を返さないと”


これらのことは、

どんなに良好な親子関係においても

思って当然のことだとも言える。


だが、肝心の親が「毒親」だと

話が180°変わるといえるだろう。


「毒親」は、

自分の子供を、

自分専属の”手下”のように思っている。


自分がより良い生活を送る為に

子供は、お金を送ってきて当然。


自分が周りから尊敬される為に

子供は、誰よりもいい会社へ就職し
幸せな結婚をし可愛い孫を連れてきて当然。


「手下に恥をかかされようものなら許せない」

毒親は当然のようにそう、考えている。


その思考は、子供が幼い頃から

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幼い子供は無条件に親のことが大好きである。


“親を悲しませると、罪悪感が生まれる”


そんな子供の考えを利用して、

「手のひらで転がしながら育ててきた」といえるのだ。


凪と慎二が、社会において普段から

過剰に空気を読んでしまっていたのは、


幼い頃から空気を読んで生活するのが

当たり前だったからであろう。


毒親は、自分の子供を


「自分の都合のいいようにコントロール」

しようとする。


それは、自分の子供は

“自分のために存在している手下”なのだから。


そして、それは、

“子供”

20代でも30代でも40代になっても、

続いてゆく。


“子供”幼い頃から洗脳されており

親を支え、尽くすことが当然のことだと思い、

自身の親子関係が変であることに気づきにくい。


何かのきっかけで

親からの洗脳に気づいたとしても、

そんな“毒親から逃れる”ことができるのは


毒親が子供に対して諦めの気持ちを持った時、

勇気を出して縁を切り疎遠になった時、

もしくは

毒親が死んだ時

になることが多い。

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筆者自身の考えとしては

男性が、奥さんや彼女より

お母さんの言うことしか聞けない

といった、

「マザコン」と呼ばれる息子を持つ母親

立派な”毒親”だといえるだろう。


毒親を持つ子供自身は

なかなか親の呪縛から逃れることが難しい


ドラマ”凪のお暇”8話を観ていると


「もうそんな親、
 
縁を切っちゃえばいいじゃん!」

「勝手に凪が気を利かせて
 
お金を振り込んでるだけでしょ?」

「凪もそんな事しなきゃいいのに。」


側から見るとモヤモヤしてそう言いたくなるが、

実際に幼い頃から洗脳されて育っていると


“できない”


それが“出来ないように洗脳”されて

育てられているのだから。


そんな“子供自身”の様子を

普段ならば絶対に人を裏切るようなことをしない凪が

“契約金を振り込まなかった”

という行動によってわかりやすく表現してくれた

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次回の、9話では

凪の母、夕からどんな本音が飛び出てくるのか。


複雑な親子模様を目にしたゴンは

何を思いどんな風を吹かせてくれるのか。


そして、慎二も

自身の家族と向き合い

本音を伝えることをするのか。


恋愛模様だけではなく、

よくあるけれど複雑な人間模様

一癖も二癖もある、明るく素直な登場人物たちが

明るく楽しませてくれ、

新しい物事について考えるきっかけ

をくれるドラマ「凪のお暇」


これから最終回に向けて、

三角関係がどうなるのか!?

コインランドリーの話はこれで終わったのか!?

アパートの住人たちのほっこりデイズに変化はあるのか!?


まだまだ見どころが盛りだくさん。

これからの展開を楽しみにしたい。

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