オーストラリアから”DHL”を使って個人輸入した話【レポート】

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先日の記事では、
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そして、購入の際の仲介に利用した
オンライン決済サービス”PayPal”についての
メリット・デメリット、注意点をご紹介しました。

オーストラリアから"PayPal"を使って個人輸入した話【レポート】
オンライン決済サービス「PalPal」を海外からの個人輸入に利用する際の、メリット・デメリット、登録時の注意点をご紹介します。"登録氏名の変更方法"と、"為替手数料"についてもわかりやすく解説。

今回の記事では、
商品を購入した際に筆者が利用した

国際配送業者 “DHL” について、

サービスを利用するときのメリット・デメリットや

注意点をご紹介したいと思います。

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国際配送業者 “DHL”

「MAHIYA」で商品を購入した際に
筆者が選んだ、日本までの発送方法が


国際宅配便 “DHL”


“DHL” はドイツの国際輸送物流会社で
およそ228ヶ国に展開している(R2.1 現在)
世界規模の宅配業者です。


日本国内にも約64箇所の拠点があり(R2.1 現在)
拠点より近いようならば”DHL”が直接宅配。

拠点から離れている地域ならば、
パートナー会社である “佐川急便” に委託されます。

“DHL”を利用するメリット

最大のメリットは、
「追跡」の詳細さと、受け取り時の「署名」
「到着の早さ」ではないでしょうか。


郵便局の配達サービスである、
国際郵便、航空便やEMS(国際スピード郵便)などでは、

追跡ができなかったり、
出来たとしても発送者側から追跡番号が知らされなかったり

追跡や署名はオプションで追加料金が必要になったりと、

「追跡」と「受け取り時の署名」の
確約ができないことも多く、不安要素となりますよね。


更に、郵便局の国際郵便は
1日あたりの取り扱いの品数が多いため、
紛失や破損の心配も拭いきれない上に

一週間や二週間、商品の到着を待っている状態だと
不安な気持ちになることもあるでしょう。


その点”DHL”だと、

「追跡」の現在状況が随時更新され、
荷物自体が移動していなくても

どのような状態であり、
どのような審査を待っているのか等が

ウェブサイト上で一目で分かるようになっています。


数時間に一度、サイト上で
荷物がどこまで来ているかチェックするのも
ワクワクして楽しみとなっていました。

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“DHL”を利用するデメリット

“DHL”を利用する際にデメリットとなり得ることとしては、

・送料が高い
・トラブル時の対応がよくないとの噂
・通関手続きがちゃんとしすぎ


国際郵便よりも送料が高めになるのは、
到着が早い点や、追跡の詳細さによって仕方がないことでしょう。


トラブル時の対応に関しては
最寄りの拠点や、担当者によって当たり外れもある事でしょうし
発送元もしくは到着地の国によっても変わってきます。


そして、やはり元はドイツの企業。

日本の企業のような対応は
期待できないと思っておいた方が良いでしょう。


そして、
“DHL”が避けられがちな1番のポイント

「通関手続き」について。

「関税」を簡単に説明

まずは、「通関手続き」で調査される
「税金」について簡単にご説明します。


国境を越えた”商品”には税金がかかります。


まず、国を跨ぐための税金が「輸入関税」

そして、
国に入った時点でかかるのが「輸入内国消費税」

ついでに「通関手数料」というのも
荷物1つにつき、200円かかります。


これらを、まとめて「関税」と呼びます。


基本的には、
税金がかかるときはこの3つ、まとめてかかり

税金がかからないときは、3つ全て免除になります。

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「関税」がかかる条件


関税がかかるのは、
“課税対象額”が、10,000円を超えた時点から。


“課税対象額”とは、
送料などを含むショップに支払った合計購入金額の、

60%という決まりであるため


結論から言うと、関税がかかるのは

“送料などを含む合計購入金額”
   16,666円以上となった場合

16,666 (円) × 0.6 (60%) = 9,999 (円)


または、

“送料を含む合計購入金額”
  16,666円以下であっても、革製品等(引用参照)を購入した場合

「関税を免税しない物品」として定められている物品の主なもの

革製のカバン、ハンドバッグ、手袋等、編物製衣類(Tシャツ、セーター等)、スキー靴、革靴及び本底が革製の履物類等

「関税を免税しない物品」として定められている物品の主なもの
https://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/imtsukan/1006_jr.htm

(※酒、たばこについては別途注意が必要)

“DHL”が避けられる理由-通関手続き


「関税」がかかる程、買い物をしたなら
“DHL”でも”EMS(国際郵便)”でも同じなんじゃないの?

と、思いがちですが


“DHL(宅配業者)” が輸入をする場合と、
“国際郵便” が輸入をする場合では

通関手続きの方法が、まったくの別物なのです。


そのため、同じ買い物をしたとしても
配送方法が”DHL”と”国際郵便”では、

最終的に支払う金額に大きく差が出てくることがあるのです。


通関手続きの方法を、具体的に説明すると


宅配業者が、国境を超えて配達する荷物は
全ての荷物を通関士がチェックし関税にまつわる申告を行う。

 “関税がかかる商品”が
  見逃されることはないということ。


国際郵便で、国境を超えて配達する荷物は
全ての物を調査する義務はなく
数点のみピックアップしたものに限ってチェックを行う。

 “関税がかかる商品”だとしても
 ピックアップされない限り、見逃されるということ。


どうして国際郵便だと、
関税に関するチェックが厳しくないのかというと

国際郵便を使って宅配を行う荷物は
“商品”でないことが多いから、という事と

あとは単純に荷物の数が多いため、
“スルーされやすい”といった理由である様子。


だからといって、
国際郵便(EMS等)を利用して商品を輸入すれば
絶対に関税がかからないという訳ではありません

関税がかかるか、かからないかは “運” ですし、

関税は本来、税金であるため
意図的に申告を逃れようとするのはいけない行為です。

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“DHL”が避けられる理由-手数料 


「高い送料」に「高い関税」そして

さらには、「立替納税手数料」までが

代引きで徴収されます。


「立替納税手数料」とは、

関税を立て替えてくれる手数料+通関手数料のようで、

1,000円(税抜き)または立替額の2%のいずれか高い方

DHL 通関サービス (R2.1 現在)
https://www.dhl.co.jp/content/dam/downloads/g0/express/oss_pdfs/customs_services/dhl_express_customs_services_jp_ja.pdf

ということなので、多くの方が一律
1,100円となるのではないでしょうか。


SNSでは、
関税よりも手数料の方が高かった
なんて声もチラホラ聞かれます。

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筆者は無知ゆえ、
追跡情報欲しさに”DHL”を選んだことによって 

たくさんのお金が追加で徴収されてゆきました。


(”PayPalの為替手数料の件”も含み)

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これらの知識を購入前に全て持っていれば、


関税等合計   6,500円
為替手数料差額 1,000円(おおよそ)
送料差額     400円(おおよそ)


7,900円


これほど、節約できたやも。

はぁ〜。

“DHL”の賢い使い方まとめ


購入した商品に革製品が含まれず、
代金の合計が、関税の境界線16,666円以下ならば

追跡重視で”DHL”にするのも良いでしょう。


ですが、いくら大手の
“国際郵便”“DHL”といっても

言葉も、日本の常識も通じない
海外とのやりとりとなります。


起こりうるトラブルに備えて、

保証のある購入方法をすることが

安心できる個人輸入の秘訣かもしれません。

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